2022年の冬に感じていた渋谷についてのメモ

ちょっと前に書いたメモを発掘したので、加筆修正しつつ文字起こししてみる。

 

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2022/6/3 BODY OLYMPIA @渋谷Contact

 

関東圏に引っ越してきてから、一人で東京に出る機会が増えた。

 

どこに行っても心細いのはもちろんなのだが、ぶっちぎりに寂しく感じる時間帯と場所がある。それは早朝の渋谷だ。あそこまで心細くなる時間帯と場所の組み合わせも珍しいのではないか。

 

オールナイトライブを観に行った日に渋谷の早朝を経験する機会が何度かあった。基本的に若者の街ということもあり、酒で酔って終わりに終わった大学生集団がたくさんいる。怖い。クラブで楽しみまくった後の様子の外国人もたくさん。怖い。怖すぎる。

 

早朝の渋谷で個人的にカルチャーショックだったのは、早朝5-6時帯における飲食店の接客だった。どの店に行っても人間として扱われている気がしないような接客なのである。

 

恐らく、時間帯的にアルコールで中枢神経系がやられて動物脳になった客を相手しているうちに、店員が「接客」を「動物への対応」として割り切ることによって適応化した結果なのかもしれない。

 

動物と言えば、その時間帯の渋谷を歩いているとデカいネズミもよく見かける。福岡に居た頃は見たことなかったな。

 

渋谷のネズミを見ていると、都会で育った動物と、地方で育った動物の格差、ということを考えてしまう。人間と同様、地方出身ということが人生における大きなファクターとして機能するに違いないだろうな、ということ。

 

「地方で育ったネズミが都会に出てくることはあるのだろうか」と地方出身の自分が渋谷に出てきて考えているその状況が、今思うと何とも言えないおかしみがあるような気がする。

 

早朝の日に、照らされる。

 

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2023/7/15 「芹沢あさひ」の謎テプラ@渋谷駅前スクランブル交差点喫煙所